2023-12-18から1日間の記事一覧

引用 シャンタル・アケルマンについて『映画史 入門』より

何人かの映画作家は、断片的な物語を厳格で禁欲的にミニマルに描く戦略を追求した。 その最たる例がシャンタル・アケルマンであり、この頃もっとも影響力のある女性監督の一人だった。アケルマンのミニマリズムというのは欧州が源というよりかは、ウォーホル…

映画評『草原の輝き』(1961)

『草原の輝き』(1961)はいわゆるウェルメイドな映画だと感じた。ストーリーは20年代のカンザス州という保守的で家父長制の権化のような環境に抑圧された高校生の童貞バッドと処女ディーニーのカップルがいる。性欲に負けた男の方が誰とでも寝る女で性体験…

引用『Me キャサリン・ヘップバーン自伝』

「『愛の嗚咽』に出演するため、私が一九三二年にカリフォルニアへ足を踏み入れたとき、ジョン・フォードはRKOではたらいていた。せまい撮影所だったせいで、そこではたらいている人たちはいやでも知合いにならざるをえない。フォードは全員の尊敬をあつめて…