運動表『暗黒街の弾痕』(1937)
法廷、秘書のシルヴィア・シドニー、果物屋に絡まれる。検事がタバコを吸い、判事が火を渡す、「検事と判事が仲がいいなんて!」。ヘンリー・フォンダの陰口。果物屋、警官に食われる。
シドニーと姉、荷造りを喜んで。
刑務所、ヘンリー・フォンダと所長と会う、机には写真たて。フォンダと黒服の刑務官と、清掃員と話す、「戻ってこいよ!」。刑務所の庭、手前、真ん中、奥の構図。野球が行われていて誤審をするのは、チェスをしていた囚人が「見ていない」のに便乗してブーイングするため。フォンダ、審判の神父と話す。男「また来る羽目になるぜ」。
格子の外からシドニー、フォンダに駆け寄り、抱きつく。警官、皮肉。外に出る。
大家、フォンダを雑誌で見たという、執拗に探す。
シドニーとフォンダ、池でデート。つがいのカエルを見て自分たちと重ね、「どちらかが死んだら、残されたほうも死ぬ」。水面に映る2人、カエルが飛び込み、歪む。
タクシー操業所、フォンダの悪口。
大家、2人を追い出そうとする。
新しい家に移る。
フォンダ、遅刻し、首に。帽子を強く投げ捨てる。
刑務所の男、ボロ宿で枕に拳銃を隠す。
シドニーと電話、フォンダ苦しみ、爪を噛む。
タクシー所、フォンダ、復職を望む。所長にも家族がいることが仄めかされる。
大雨、濡れたアスファルト。傘をささない警官たちに、煙幕弾で襲いかかる強盗。車に乗って逃げるも横転する。
揺れるブランコ、シドニー時計をかける。フォンダ窓から帰ってくる、枠にはまったよう。新聞にイニシャルの入った帽子。警官入って来る。
新聞局、無罪は善人面、有罪は悪人、決まらない時はどっちつかず。有罪が刷られる。
フォンダ連れてかれる、衆愚が物を投げつける。フォンダ怒る。
シドニーがフォンダに面会に、2人とも枠にはまる。「銃」を要求。
シドニー、死刑確定の号外の声に負け、拳銃を買う。
シドニー、乗り込むも金属探知機(丸い、警報、警告、危険の報せ)に。神父に司祭室につれてかれる。メノラーがあるからユダヤ教徒か?
飯を運ぶ、紙のメッセージ。
フォンダ、格子の模様がまだら。アルミカップをナイフにし血をだし、自殺を偽装。
病室、怒り、救急箱(十字架)を蹴り、医者を捕まえる。ここはカットを割らない。
警報鳴り響く、丸の氾濫。
フォンダ人質に、今夜は霧が濃い。サーチライト、機関銃の丸。電報入る、沼から車(『サイコ』)。20数えるうち(ラングはこの後でちょうど20作品アメリカで映画を撮る)。神父を撃ち殺す。
時計、振り子、シドニーの心情。シドニー、驚き立ち上がり、ピアノの音を立てる(『結婚哲学』)。自殺を試みる、実は生きていた。驚き、落としコップと鉄が反響する。
フォンダ、バーに。大衆から無罪だったことを知る。
貨車でシドニーと。フォンダの周りに箱。フォンダは黒い服になる。
シドニー、フォンダを治療。2人で逃げることに。
シドニー、ガソリンを失敬。給油用の穴。
銃で撃たれた窓を割り、タオルをカーテンにする(風を表現)。フォンダの帽子ハンチングに。
フォンダ、KとH。小屋、赤ん坊を産む。めまいカッティングとは違い、フォンダをナメた形で撮り、それからシドニー。
赤ん坊を妹に、名はベイビー。南米ハバマへ逃げる計画(『はなればなれに』)。
タバコを盗みバレる。
フォンダとシドニー車に。タバコを吸ってから、フォンダへ、関節的に口づけ(『クラッシュ・バイ・ナイト』)
車は撃たれ横転。シドニーは死に、フォンダは引きずる。狙撃銃のサイト、フォンダに狙いをつけ、銃声。フォンダに神父の君は自由だの声が響く。